出来る限り抜かない・歯を残す治療

出来る限り抜かない・歯を残す治療|みらい歯科クリニック フォレストモール甲斐竜王|甲斐市の歯医者・小児歯科

出来る限り抜かない・歯を残す治療

できるだけ自分の歯を長く使いたい。そう思うのは自然なことですよね。みらい歯科では、その想いをとにかく応援します。

普通では残せないほど進行したむし歯でも、様々な特殊治療を用いることで、歯を抜かずに残せるかもしれません。他院で抜かないとダメだと言われてしまった方も、諦めずにご相談ください。患者さんが諦めなければ、我々は決して諦めません。患者さんの「とことんまで残したい」想いに応えます。

ここでは、数ある特殊治療の中から神経温存治療・顕微鏡治療・外科的歯内療法・3D歯牙移植をご紹介します。

神経温存治療

神経温存治療は、神経まで到達する程のむし歯の治療法です。通常は神経を全部とりましょうと言われるのですが、実は全部とることなく神経を残せる(温存できる)可能性があります。

神経を残すことで、通院回数が少なく早く治療が完了します。歯を削る量が少ないので、歯の寿命を延ばすことができ、再発のリスクも少なく、長く安心できる治療法です。

神経温存治療

従来の保険治療では、むし歯菌が歯の神経に入り込んでしまった場合、歯の神経を全て抜いてしまいます。

①:神経を抜く治療・②:土台の治療・③:全体を被せる治療の3つのステップが必要で、通院は約5~10回、それぞれのステップで歯を削らないといけません。
そのため、費用は抑えられるものの、歯は急激に弱く、もろくなり、歯の寿命が短くなってしまいます。

そこでご紹介したいのが、みらい歯科の神経温存治療です。この治療法では神経の一部をとるものの、残りの神経を生きたまま温存できる可能性があります。
これは、ラバーダムといって神経にできる限り感染させないような準備をしてから治療を行うことで、治療中に神経が出てしまっても手術用顕微鏡や特殊な薬品が使えるようになるからです。

①:神経温存治療・②:部分的にかぶせる治療の2つのステップで完了し、通院は最短3回、歯の神経を温存でき、歯を削る量も圧倒的に少なくなります。被せものはセラミックスを用い、精密で白く美しく仕上がります。

そのため、費用はかかるものの、通院回数が少なく早く完了します。歯を削る量が少ないので、歯の寿命を延ばすことができ、再発のリスクも少なく、長く安心できる治療法です。

一度神経を抜いた歯は、もう元には戻りません。歯を救うチャンスは初回治療の時、一度しかありません。絶対にお勧めしたい治療法です。

デメリット・リスク

必ず1回で成功するというわけではありません。

一部の神経をとった後でも痛みが残る時は、再度処置を行い、もう少し深くまで神経をとって温存する(①’)もしくは神経を全て取る治療に移行する場合があります。

自由診療のため、保険治療よりも費用がかかります。

神経温存治療 ¥55,000- +セラミック修復の費用(部位・大きさによる)がかかります。

予約の時間を90分確保いたします。

その間、他の患者さんの予約を入れずに専属で行うため、少し先の日程になる可能性があります。

その他、詳細は個々の状態によって異なりますので、痛みのないうちに、お早めにご相談・お問い合わせください。

顕微鏡治療

顕微鏡治療

顕微鏡治療は、主に歯の神経の治療に使います。新たに神経をとる場合にも、以前の神経治療のやり直し治療にも使います。

神経の治療はもともと非常に難しい治療で、必ず治るという治療法はいまだに存在していません。しかし、良い結果のためには顕微鏡による治療は非常に効果的であるとされており、顕微鏡治療は近年非常に注目されています。

実は従来のように手の感覚を頼りに肉眼で行う神経の治療では、歯の奥深くまでは観察できず、治療が終わったはずなのに後から膿んできたり痛みが出たりすることで、何度も再治療や、最悪の場合は抜歯になってしまいやすいのです。

一方、顕微鏡を使用することで最大約40倍の大きさで、とても明るく照らしてくれるため、これまで不可能とされてきたような精密な治療を行うことができます。そのため、肉眼の治療では非常に困難な、以下のようなことも可能になります。

顕微鏡治療のメリット

よく見えるため、神経の取り残しが減ります

そのため、治療後の痛みが出にくいです。

必要なところだけ的確に削り、不要なところを削らない

歯へのダメージを最小にします。治療後でも歯の強度をなるべく落とさず、丈夫で長持ちしやすくなります。

見落としやすい細い神経まで発見して処置できます

見落とすと治療を終了しても痛みが再発したり、やり直しになったり、経過が良くないと抜歯になることもありますが、これを避けられます。

根にひび割れや穴があいているなど、治療を続けても改善しにくい原因があれば見つけられます

肉眼では見つけられず無駄に治療期間が延びることがありますが、それを避けられます。また、根に穴があいていても、場合によっては精密に塞ぐことで治療を完了できます。

万が一、使用している器具が奥で折れてしまっても、除去して治療を完了できることがあります。

ある一定の確率でどうしても折れてしまいます。肉眼での除去はまず不可能です。

CT撮影・ラバーダム防湿・Ni-TiファイルやMTAセメントという特殊な材料など、行った方が良いとされるものを多数併用して最善の治療を行います

治療中の歯にこれ以上細菌を入れないようにしつつ、スピーディーに治療を進めます。顕微鏡治療による根管治療は、90分の治療を3回で完了できることを目標に行い、患者さんの通院回数を減らします。

顕微鏡治療のデメリット

自由診療のため、保険治療よりも費用がかかります。

初回 前歯 ¥77,000- 小臼歯 ¥99,000- 大臼歯 ¥121,000-
2~5回目 ¥5,500-
6回目以降 ¥0

その後に、土台の治療 ¥33,000-、仮歯・セラミック修復の費用(部位・素材による)がかかります。

予約の時間を90分確保いたします

その間、他の患者さんの予約を入れずに専属で行うため、少し先の日程になる可能性があります。

治療中はラバーダムという装置を使い、口を開いたままの状態になります

自由にお口を閉じることができず、うがいも終了後までできなくなります。口を開き続けることがつらい方には、楽に口を開いていられる装置を併用したり、時々休憩しながら行っていきます。

顕微鏡治療といえども、成功率は100%ではありません

5年生存率は最善を尽くしても最大90~95%程度です。経過が思わしくない場合には、対応をご相談のうえ、以下にご紹介する外科的歯内療法を行うことを検討します。その際の費用は別途必要です。

それでも経過が良くない場合は、抜歯・歯を補う治療を検討していきます

その際の費用は別途必要ですが、これまでにかかった経過年月と費用を計算し、歯を補う治療から減額いたします。万が一ダメになってしまった場合にも、歯を残すためのこれまでの治療費がなるべく無駄にならないように、最大限サポートさせていただきますのでご安心ください。

外科的歯内療法

外科的歯内療法

顕微鏡治療などを行っても症状が残ってしまったり、根の先に大きな膿ができてしまっているなどの際に行う手術治療です。基本的には、当院で顕微鏡治療などを行った歯にのみ手術を検討いたします。(他院で根管治療治療済みの場合は要相談)

一般的には抜歯するしかないと言われた歯でも、こういった手術の結果、うまく治れば抜かずにまた長く使えるようになる可能性もあります。諦めずに、抜歯する前に一度ご相談ください。

手術には①②の2種類の方法があり、どちらかを行います。どちらの手術でも❶❷の2つの処置を同時に行います。

  • ①顕微鏡外科手術、②意図的再植術
  • ❶歯根端切除術、❷逆根管治療・逆根管充填

①顕微鏡外科手術

被せ物や土台は外さずに、手術で根の先端部分に直接アプローチしていく手術です。奥歯以外の歯に行うことができます。

  1. 麻酔をした後、歯ぐきを切ってはがし、根の先端部分が見えるようにします。
  2. ❶歯の根の先端を切除して、その周囲の膿もまとめてキレイにします。
    ❷歯の根の先端から逆方向に根の中を治療して、最後にMTAセメントを詰めます。
  3. 最後に手術部位を洗浄し、きれいに縫合して終了です。約1週間後以降に糸をとり、経過観察を行います。

メリット

  • 歯を抜かずに、被せ物や土台も外さずに手術ができる。
  • 顕微鏡なしの従来型の手術よりも、成功率が有意に高い。

デメリット

  • 横幅約2mmの超極細ミラーと顕微鏡で行う手術で、非常に難易度が高い。
  • 自由診療のため、費用がかかる。顕微鏡外科手術 ¥77,000~¥121,000 (部位による)
    その後に、土台の治療 ¥33,000-、仮歯・セラミック修復の費用(部位・素材による)がかかります。

  • 予約の時間を90~120分確保いたします。その間、他の患者さんの予約を入れずに専属で行うため、少し先の日程になる可能性があります。

  • 顕微鏡外科術といえども、成功率は100%ではありません。経過が思わしくない場合は、ご相談のうえ、抜歯・歯を補う治療を検討していきます。
    その際の費用は別途必要ですが、これまでにかかった経過年月と費用を計算し、歯を補う治療から減額いたします。万が一ダメになってしまった場合にも、歯を残すためのこれまでの治療費がなるべく無駄にならないように、最大限サポートさせていただきますのでご安心ください。

意図的再植術

奥歯は歯を覆っている骨が厚く①の方法では治療ができないため、歯の条件がよければ、一旦歯を抜いた上で、❶と❷を行う方法です。

メリット

  • 大きな膿も歯を抜いた穴から直接キレイにできる。
  • 抜歯して見やすい状態で❶❷ができるため、治療がしやすく、上手くいきやすい。

デメリット

  • いったん抜歯をするため、抜歯がスムーズにいかないと手術が行えない
  • 少なからず歯や歯根膜にダメージがあるため、再植後に生着が不十分になる可能性がある
  • 抜歯の際に力が加わり、被せ物が破損してやり直しになる可能性がある
  • 自由診療のため、費用がかかる。意図的再植手術 ¥77,000~¥121,000 (部位による)
    その後に、土台の治療 ¥33,000-、仮歯・セラミック修復の費用(部位・素材による)がかかります。

  • 予約の時間を90~120分確保いたします。その間、他の患者さんの予約を入れずに専属で行うため、少し先の日程になる可能性があります。
  • 顕微鏡外科術といえども、成功率は100%ではありません。
    経過が思わしくない場合は、ご相談のうえ、抜歯・歯を補う治療を検討していきます。その際の費用は別途必要ですが、これまでにかかった経過年月と費用を計算し、歯を補う治療から減額いたします。万が一ダメになってしまった場合にも、歯を残すためのこれまでの治療費がなるべく無駄にならないように、最大限サポートさせていただきますのでご安心ください。

3D移植(歯の移植術・3D歯牙モデル使用)

これまでは歯が抜けた場合の治療法は3つしかありませんでした。入れ歯、ブリッジ、インプラントです。奥歯が抜けてしまった、もしくは抜かないといけなくなった場合、当院では3D移植という、3Dモデルを使用した自家歯牙移植を4つ目の選択肢としてご提案しています。特に、親知らずが残っている場合は有力な選択肢となります。

歯の移植は、これまでは成功率が70%前後という不安定な治療法でした。
しかし、近年のCTやソフトウェアの進化、3Dプリンターの登場によって、全く新しい移植法が行えるようになりました。長期的な結果は検証が必要なものの、短期的にはほとんどの症例で安定して成功する治療法となり、安心しておすすめできるようになりました。

この3D移植を行える歯科医師や歯科医院は全国でもほんの僅かです。人工物のインプラントをしなくても、移植ができれば自分の歯で噛める様になります。抜かないといけない歯があって困っている方、インプラントを勧められて迷っている方も、ぜひ一度ご相談ください。

3D移植(歯の移植術・3D歯牙モデル使用)
3D移植レントゲン

デメリット・リスク

  • 最新の治療法なので、長期的なデータがまだ集まっていません。
  • 手術後に感染等がおこると、移植した歯が生着しない(抜けてしまう)可能性があります。
  • 3D歯牙移植は自由診療のため費用がかかります。
    3D歯牙移植 ¥110,000- +顕微鏡治療からセラミック修復まで、合計およそ¥430,000です。

  • 移植の手術は、予約を120分確保いたします。その間、他の患者さんの予約を入れずに専属で行うため、少し先の日程になる可能性があります。その後も顕微鏡治療などが必要で、各回60~90分の予約でトータル10回ほど通院が必要になります。

これらは、通常なら抜歯しかないという歯を残すための特殊治療の一部です。患者さんの状態に応じて、最後まで諦めずに、残せる方法をご提案しています。
安心・安全・そして誠実な治療で最善を尽くしサポートしますので、どんな状態でも、抜いてしまう前に、一度ご相談ください。

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